ニャースはなぜしゃべれる?アニメで言葉を覚えた理由を解説
アニメ「ポケットモンスター」に登場するロケット団のニャースは、ほかのポケモンとは違い、人間の言葉を流暢に話します。「もともと特別な能力を持っていたの?」「ロケット団に改造されたの?」と疑問に思う人も多いでしょう。しかし、ニャースがしゃべれるのは生まれつきではなく、好きになったメスのニャース・マドンニャに振り向いてもらうため、必死に努力して言葉を覚えたからです。本記事では、ニャースが人間の言葉と二足歩行を身につけた理由、切ない恋の結末、普通のニャースとの違いをわかりやすく解説します。
ニャースがしゃべれる理由は恋をしたから
結論からいうと、ロケット団のニャースが人間の言葉を話せるのは、メスのニャースであるマドンニャに好かれようとして、自力で言葉を覚えたためです。特殊な機械で改造されたわけでも、トレーナーから話し方を教わったわけでもありません。
この過去は、アニメ「ポケットモンスター」の「ニャースのあいうえお」で描かれました。映画の都ホリウッドを訪れたことをきっかけに、ニャースが野良ポケモンだったころの生活や、なぜ二本足で歩き、人間の言葉を話すようになったのかが明かされます。
マドンニャは人間のような暮らしに憧れていた
ニャースが恋をしたマドンニャは、裕福な女性に飼われていた美しいメスのニャースです。野良だったニャースが思いを伝えても、マドンニャは貧しい生活を送る普通のニャースには興味を示しませんでした。人間と暮らし、豪華な食事や快適な生活を知っていたマドンニャにとって、人間は豊かさの象徴だったと考えられます。
そこでニャースは、「人間のようになれば自分も好きになってもらえる」と考えました。人間が二本足で歩き、言葉を使って会話する姿をまねようとしたことが、現在の特徴につながっています。ニャースが話せる理由の出発点は、特別な才能ではなく、かなわない恋を何とか実らせたいという一途な気持ちでした。
ニャースが言葉を覚えるまでの過去
幼いころは捨てられた野良ニャースだった
ロケット団のニャースは、最初からムサシやコジロウと行動していたわけではありません。幼いころは親も名前もなく、食べ物にも困る野良ニャースでした。街で見かけた映画から、ホリウッドへ行けば夢がかない、おいしい食べ物にも困らないと思い、ひとりでその地を目指します。
しかし、実際のホリウッドで待っていたのは華やかな生活ではありませんでした。空腹をしのぐため、野良ニャースの集団と一緒に食べ物を盗みながら暮らすことになります。その集団をまとめていたのがペルシアンでした。
マドンニャとの出会いが運命を変えた
厳しい生活を続ける中、ニャースは飼い猫として大切にされていたマドンニャと出会い、一目で恋に落ちます。ところが、野良であるニャースの求愛は受け入れてもらえません。マドンニャから見れば、ニャースは自分が望む豊かな暮らしとは正反対の存在だったからです。
それでもニャースは諦めませんでした。人間のように立ち、人間の言葉を話せるようになれば、自分も特別な存在として認めてもらえると信じます。食べ物を確保するだけでも大変な環境の中で、長い時間をかけて練習を続けました。
ニャースはどうやって人間の言葉を覚えた?
まず二足歩行を練習した
ニャースが最初に挑戦したのは、人間と同じように二本足で歩くことでした。本来の動きとは違う姿勢を保つため、転びながら何度も練習します。ようやく立って歩けるようになったものの、最初は動きが遅く、野良仲間と一緒に逃げるときにも苦労しました。
現在のニャースが自然に直立しているため忘れられがちですが、アニメの設定では二足歩行も生まれつきの特徴ではありません。言葉と同じく、マドンニャに近づくために身につけた能力です。
人間の発声を聞き、絵本を使って独学した
二足歩行を身につけたニャースは、建物の屋根裏から人間の発声練習を聞き、声をまねし始めます。さらに絵本を使い、文字と音を結び付けながら独学を続けました。最初から文章を流暢に話せたのではなく、一つひとつ音を覚え、季節が移り変わるほど長い時間をかけて言葉を身につけています。
初めて覚えた言葉として描かれたのが「い」の音です。立つ練習中の痛みから発した声をきっかけに、人間の言葉へ近づいていきました。その後も発音と文字の練習を積み重ね、最終的には人間とほとんど変わらない会話ができるまでになります。
ポケモンの言葉を人間へ通訳できる
ニャースは人間の言葉を話すだけでなく、ほかのポケモンが伝えたいことを理解し、人間へ通訳することもできます。アニメでは、ピカチュウをはじめとするポケモンの発言や気持ちを説明する場面が多く、物語を進めるうえで重要な役割を担っています。
ただし、すべての鳴き声を常に正確な文章へ置き換えているというより、同じポケモンとして意味や感情を理解したうえで、人間に分かる言葉へ直していると見るのが自然です。この能力によって、ニャースはロケット団の作戦要員であると同時に、人間とポケモンをつなぐ通訳役にもなっています。
努力してもマドンニャに振られた理由
人間の言葉と二足歩行を身につけたニャースは、自信を持ってマドンニャのもとへ戻ります。ところが、期待していたような反応は得られませんでした。人間に近づこうとした姿を見たマドンニャから、普通のニャースではないことを気味悪がられ、再び拒絶されてしまいます。
ニャースにとっては、好きな相手のために自分を変えたのに、その変化そのものが振られる理由になったわけです。この皮肉な結末が「ニャースのあいうえお」を切ない名エピソードにしています。普段はコミカルで自信家に見えるニャースの内側に、努力しても報われなかった寂しさがあることが分かります。
再会後も恋は実らなかった
成長したニャースはホリウッドでマドンニャと再会します。飼い主に捨てられたマドンニャを助けようとし、ペルシアンとも対決しますが、最終的にマドンニャが選んだのはペルシアンでした。過去を乗り越えて大逆転する展開ではなく、ニャースの片思いは最後まで実りません。
それでも、言葉を覚えるために費やした努力が無駄になったわけではありません。人間と会話できる能力は、その後の旅やロケット団での役割に直結しています。恋のために身につけた力が、かけがえのない個性として残ったのです。
ロケット団に入った理由とムサシ・コジロウとの関係
マドンニャに振られたニャースは、人間のようになっても認めてもらえないなら、悪いことをして特別な存在になろうと考え、ロケット団へ入ります。言葉を覚える過程で耳にした「ロケット」という言葉も、ロケット団へ向かうきっかけを印象付ける要素として描かれています。
その後はムサシ、コジロウと3人組になり、サトシのピカチュウを狙い続けます。形式上はロケット団のポケモンですが、一般的な「トレーナーと手持ちポケモン」という関係よりも、3人は対等な仲間として描かれています。
ニャースはポケモンでありロケット団員でもある
ニャースは自分で作戦を考え、機械を操作し、変装や交渉も行います。人間の指示を待つだけではなく、ムサシやコジロウと口げんかをしながら意見を出すため、ロケット団員のひとりとして扱われています。失敗を繰り返しながらも3人が離れずに行動してきた点から、マドンニャとの恋では得られなかった居場所を、仲間との関係の中に見つけたとも読み取れます。
普通のニャースとの違い
| 比較項目 | ロケット団のニャース | 一般的なニャース |
|---|---|---|
| 人間の言葉 | 努力して覚え、会話できる | 基本的には鳴き声で意思を伝える |
| 二足歩行 | 人間に近づくため練習した | アニメでは四足で動く個体も多い |
| 立場 | ムサシ・コジロウと対等なロケット団員 | 野生またはトレーナーの手持ちポケモン |
| 通訳 | ポケモンの言葉を人間へ伝えられる | 通常は人間の言葉で通訳しない |
| 進化 | 長くニャースのまま活動 | 条件を満たせばペルシアンへ進化できる |
ゲームに登場するニャースの姿は二足歩行に見えますが、アニメではロケット団のニャースが立って歩くこと自体に特別な意味があります。アニメ独自の過去として、普通の個体にはない努力の結果が強調されているためです。
すべてのニャースがしゃべれるわけではない
「ニャースというポケモンは全員、人間の言葉を話せる」という設定ではありません。ロケット団のニャースが特別なのは、長期間の訓練によって人間の発音と語彙を身につけたからです。同じ種類のポケモンでも、この能力が自動的に備わっているわけではありません。
人間の言葉を話すほかのポケモンとの違い
アニメや映画には、人間へ直接思いを伝えられるポケモンがほかにも登場します。ただし、テレパシーを使う、特殊な能力を持つ、別の存在を通して声を届けるなど、話せる理由はポケモンごとに異なります。ニャースの特徴は、超能力ではなく、発声と文字を地道に学んで会話を身につけた点です。
ニャースのポケモンカードにも多彩な姿がある
ニャースはポケモンカードでも、通常の姿、ロケット団に関係するカード、プロモカード、リージョンフォームなど、さまざまな形で登場しています。アニメの過去を知ってからカードを見ると、明るい表情やいたずら好きな姿だけでなく、ニャースが持つ努力家の一面まで想像しながらイラストを楽しめます。
ニャースがしゃべれる理由のよくある質問
ニャースは生まれたときからしゃべれたのですか?
いいえ。幼いころのロケット団のニャースは、一般的なニャースと同じように鳴いていました。マドンニャに好かれるため、人間の発声を聞き、絵本を使って長期間練習したことで話せるようになりました。
ニャースをしゃべれるようにしたのはロケット団ですか?
ロケット団が言葉を教えたわけではありません。ニャースはロケット団へ入る前から、人間の言葉と二足歩行を身につけていました。したがって、改造や訓練施設によって与えられた能力ではなく、本人の独学によるものです。
ニャースが言葉を覚えたアニメは何話ですか?
初期アニメ「ポケットモンスター」の第72話「ニャースのあいうえお」です。ホリウッドを舞台に、野良だったころの生活、マドンニャとの恋、二足歩行と言葉を覚えるまでの努力が回想として描かれます。
ニャースはなぜペルシアンに進化しないのですか?
アニメでは長年ニャースの姿で活動していますが、「絶対に進化できない」という明確な設定だけで説明されているわけではありません。ニャースとしての姿と、人間の言葉を話す個性がキャラクターの核になっているため、物語上も進化せずに登場し続けています。
ニャースは今もマドンニャが好きですか?
「ニャースのあいうえお」では再会後も恋が実らず、ニャースはマドンニャと結ばれませんでした。その後はムサシ、コジロウとの旅が中心となり、マドンニャとの関係が継続的に描かれるわけではありません。ただし、この初恋が現在のニャースを作った重要な過去であることは変わりません。
まとめ
ロケット団のニャースが人間の言葉をしゃべれるのは、マドンニャに振り向いてもらうため、二足歩行と会話を自力で身につけたからです。生まれつきの特殊能力やロケット団の改造ではなく、屋根裏から人間の発声を聞き、絵本を使いながら長い時間をかけて覚えました。
残念ながら恋は実りませんでしたが、その努力によってニャースは人間とポケモンの両方を理解できる特別な存在になりました。普段のコミカルな言動の背景には、貧しい野良生活と切ない初恋があります。「ニャースのあいうえお」を知ると、ムサシやコジロウと失敗を繰り返しながら旅を続ける姿も、これまでとは違って見えてくるでしょう。
あわせて読みたい

